ナミダの“ナ”の字

今晩は。
今日、鷺は学校を卒業しました。
ナミダの“ナ”の字もでませんでした。
それがなんだか薄情な気がして・・後悔も何にもなくて・・・。
ああ、きっとあたしは学校自体には何もなかったんだ。好きな友達がいて、その人たちと顔を合わせる集会場みたいなカンジだったんだあ・・・ってしみじみと思っていました。
なんだかなあ・・・泣きたかったって訳じゃないけどさ。
卒業が人生の節目だっていうんだったら、あたしには別になんてことないんだあ、っていう・・。
感動も喜びも悲しみもないカラっぽな人間。
なんだか、鬼（同じバンドメンバーの菅井鬼太）が羨ましかった。
あたし、どんだけクールに・・・そんなカッコいいものじゃないね。
あたし、どんだけ無関心に生きてるんだろう。
それが後ろめたかった。

まるで、部屋の模様替えするみたいなカンジ。
いままで、過ごしやすいように整えて、面白くなるように設置して・・・
・・だけど、いざ模様替えするとなったら、必要のないもの、新しい部屋に合わないもの・・・・全部処分するでしょ？・・それみたい。
あの部屋には合っていて必要なものだったけど、新しい部屋には不必要。
だって足りてるんだもの。それじゃなくてもいいの。
誰だって世界は自分中心に回ってる。

“ナミダの数だけ強くなれる”ってある歌手は言ってたけど、それは本当かもしれない。
このまま、あたしは強くなれないのかな・・？
ずっと、何にも打ち込めてないから悲しくないんだよね。

だけどね、本当に大事なものは捨てないよ。
ずっと、取っておく。そうでしょ？
だから鷺は、そんなものが増えるといいなあ、って思ってます。
確かに守るものが増えるのはメンドくさいし、不自由だけど・・・
『失いたくない』
そう思えるものが欲しい。
今一番の願い事です。

今のところバンドメンバーがその第一号。
贅沢かもしれないけど、更なる『追及』はやめたくない。
今、あたしにできることはそれしかないからね。

あ～あ・・、嵌まっちゃったよ・・・人生の迷路に。